今では日本の生活にしっかり根付いたソファですが、その歴史をたどると、起源はアラブ諸国のスルタンの王宮にあると言われています。
それまでの固い椅子にクッションと布地の装飾をほどこしたものが「スファ」という名前で使用されていました。
そのスファが18世紀にフランスに伝わり、フランスの貴族の間で流行したのが世界的に広まるきっかけでした。
ベッドと違いソファは靴を履いたまま座ることができるため、複雑な人間関係に疲れた時に、柔らかなクッションのソファに座ることは、当時の貴族にとって癒やしのひとときになりました。
日本にも明治時代には海外製のソファは伝えられていましたが、日本の習慣では室内では履き物を履かないため、靴を履いたまま休息できる家具の必要性はそれほどありませんでした。
ソファが日本の暮らしに広まるのは、フローリングなどを取り入れて欧米式の生活様式が取り入れられるようになってからのことになります。