生活の欧米化により、日本でも今はベッドで眠ることは当たり前になっていますが、今回はそのベッドの歴史について少し触れてみたいと思います。
約5,000年以上前のエジプトにはすでに原型が存在していたといいますが、日本には1300年以上前、奈良時代以前に中国から伝わったとされています。
身分の高い人のみが使用していたといいますが、現在、奈良の正倉院に保存されている聖武天皇の木の寝床が、日本に現存するものとしては最古のベッドと言われています。
その後、畳文化の普及によって、ベッドは衰退し、畳の上で眠る文化は昭和時代まで引き継がれました。
今私達が使用しているような、マットレスのものが日本で一般家庭に普及し始めたのは、戦後の1940年代後半以降のことです。
こうしてみてみますと、日本におけるベッドの歴史というのは案外古く、寝具も時代に合わせて適応しながら変化してきたということが分かります。