椅子の歴史は古代エジプトが起源とされ、紀元前3000年頃にまで遡ります。
椅子には大きく分けて、背もたれや肘かけがついたチェア型とそれらがないスツール型がありますが、この頃に生まれたのはスツール型でした。
チェアと呼ばれるような椅子は、紀元前2000年代の中頃に王様が座るために作られたのが始まりと言われています。
そして17世紀頃までは、貴族や王族などの上流階級の人間のみが座ることを許され、一般の人が使用することはありませんでした。
チェアは、威厳を表すためのものだったのです。
一方、日本では明治時代に椅子が海外から伝わり、役場や学校などで使用されるようになりました。
その頃はまだ、床に直接座ることが一般的だったため、家庭に椅子が普及することはなく、その後、日本の住宅環境に洋室文化が取り入れられるようになり、次第にチェアが一般的に使われるようになったのです。